解釈違いは地雷ですか?

解釈違いは地雷ですか?

ひっそりデザイナーの、いつかの一歩

デザイナーはファッションではないし、イラストが描けるからって似顔絵は描けない

職業を聞かれた際、デザイナーですと伝えると

「服とかデザインするんですかすごいですね」とよく言われます。

 

髪を染めているときに職業を聞かれ、デザイナーですと答えると

「ぽい〜」と言われます。

 

チラシで使うイラストも多少は自作していますって伝えると

「じゃあ似顔絵描けます?描いて〜」と言われます。

 

(あくまで私のまわりではの話です)

 

 

それが世界の常識ならそれで良いのですが

同じことを言われ、同じことを否定するたび

その先入観に疑問を感じます。

 

イラストと似顔絵は違う

特に困るのが、イラストを描けるよと言うとほぼほぼ100%「似顔絵も描ける」と認識されることです。

これはデザイナーにとっても、似顔絵を描くイラストレーターさんにとっても

不幸な先入観だと思っています。

 

似顔絵を描くには、特徴を捉えてアウトプットさせるセンスと技術が必要で

センスのみで描ける人もいると思いますが、ちゃんと勉強して特訓してプロになる方がほとんどだと思うのです。

それをイラストが描けるからという理由だけで、安易に「イラスト描くデザイナーなら似顔絵描けるんでしょ?」と認識されるのは非常に申し訳なく思います。

 

また、こちらとしても描けるものなら心から似顔絵を描きたいのですが

生まれてこのかた似顔絵なんで学校の授業でしか描いたことがないので

期待に答えられず非常に申し訳なく思います。

 

 

デザイナーといえば?

デザイナーといえば、何を思い出すでしょうか?

私は実際に職業にしているため、DTPデザインかWEBデザインを真っ先に思い浮かべるのですが

デザインに関わっていない方は服など服飾のデザインや、建築デザインの方がイメージしやすいのかなと思っています。

 

他にも、テキスタイルやタイポグラフィ、家具や雑貨のデザイン、装丁、インテリアなど

デザイナーのジャンルは多岐に渡ります。

 

商業デザインとアートデザインの違いも大きいですね。

 

 

なんてことない、だけど少し引っかかること

別に服飾デザイナーと勘違いされたところでその場で訂正するし

似顔絵依頼を受けてもお断りするので

なんら問題のないことではあるのですが

 

勘違いにも似顔絵依頼にも「相手側の期待値」が含まれており

毎回それを否定しなければいけない負担が積み重なってきます。

 

 

ほんの少し、たまにでいいので

デザイナーと言われたら、なんのデザインをしているのか

イラストも描いてると言われたら、どんなイラストを描いてるのか

リアクションをとる前に聞いてくださると心の平穏に繋がるな、と

ふと、思いました。

 

余談

服飾とDTP(紙媒体)デザインの認識で、いまだにずっと根に持っていることがあります。

大量の紙を切らなくてな行けなくなった時、近くにいた同僚に

「断裁機どこ?」と聞いたところ

「断裁(だんさい)機って何www裁断(さいだん)やろwwww」

めちゃくちゃ馬鹿にされました。

(同僚は服飾出身)

 

紙を直線に切ることを断裁(だんさい)といいます。

裁断(さいだん)は布などの型抜きや曲線に切ることです。

もっと言えば、紙を切るという意味ではどちらでも伝わることです。

 

そのことを伝えても「またまたあwww言い訳して」と話を聞かず

しばらくそのネタで笑ってました。

業腹です。

 

デザイナーといえど、このように業界によっても常識が変わるので

先入観で物事を判断するのは、気をつけた方がよいですね。

私も変な先入観を持っていないか

「君の常識は世界の非常識」を心に置いて会話をしたいと思います。

 

では

 

おまけ

業腹を含むイラスト素材を作成しました。

ものすごく腹が立った時におすすめです。