解釈違いは地雷ですか?

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ひっそりデザイナーの、いつかの一歩

良い意見だ【久光製薬/フェイタス/TVCM】

 

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久光製薬フェイタスCM

私はこのCMに衝撃を受けました。

 

仕事でチラシデザインをする身でもあり、キャッチコピーやメインカットなど、その商品やサービスをどう表現すればよりよく伝わるのかは解決しない問題でもあるからです。

 

あるキャッチコピーがはまったとしてもそれがベストなのか

もっとよいアイデアがあるのではないか

そんな可能性はいくらでもある。それで悩むこともたくさんある。

 

そこでこれです。

フェイタスには塗るフェイタスがあることをどうやって伝えればいいか」

という問いに対して

「そのまま伝えればいいんじゃないですか」

 

よりにもよって「そのまま伝える」

 

この場合、既存の商品がすでに周知されており、なおかつ効果や用途も説明する必要があまりないため類似品の宣伝としては効果があると考えます。もしこれが無名の商品であるなら「あるからなんなの?」と商品についてまったくわからず、認知や購入動線は獲得できないでしょう。

 

ただ、「効果的に」「よりキャッチーに」と考えるあまり、表現をひねりすぎて第三者を置いてきぼりにするような構成になる場合もありえるわけで

難しく考えてしまいがちな私としては「そのまま伝える」は単純明快ある意味斬新だと感じたのでした。

 

それに対しての「良い意見だ」という返答も私は気に入っています。

「良い」という部分を伸ばす表現によって、私の感心する気持ちと戸惑う気持ちがリンクしてしまったからです。「こいつまじかすげえな」の思いが「良い」の中に含まれている。あくまで私の解釈です。

 

「そのまま伝える」

これは考え方の一つとしてとても重要なことではないでしょうか。

そのまま伝えることが重要ではなく、わかりやすさを追求する考え方という意味で。

 

私の場合、キャッチコピーでこの手法を使えることはないと思いますが、デザインに詰まった時や考えすぎてゴールが見えなくなった時。この単純明快さに立ち戻り、デザインの引き算をしていきたいと思いました。

 

 

フェイタスには塗るフェイタスがある」

 

なるほど塗るフェイタスがあるのだな。